日本に瓦製造の技術が伝えられて千四百年余り。以来この国の気候風土と美意識を呼吸しながら、法隆寺や唐招提寺など多くの社寺建築に磨かれて飛鳥瓦は今日の発展を築いてきました。悠久の歳月を重ねた歴史的建造物の屋根瓦はそこに刻まれた時の経緯そのものが、飛鳥瓦の強さと普遍的な美しさの証明であり貴重なデータともいえます。
飛鳥1号平瓦は、従来の本葺瓦と比べて左右に高い水切りが付いた形状になっています。この水切り構造によって、漆喰の使用量を減らすだけではなく、素丸を固定し、風や雪、地震による瓦のズレをも防ぎます。また、漆喰が侵食されないので、葺上がりの状態を長く維持することが出来ます。
飛鳥瓦2号は、従来の平瓦二枚と素丸瓦一枚の計三枚の瓦を一体化した製品です。このことで、本葺きの重厚感を保ちながら軽量化が実現しました。さらに桟木をヨコに打って下へのズレを防止するだけでなく、タテにも打ち独自のハメコミ溝で固定することで、ズレ落ちることはありません。
さらに、漆喰や土を使う必要が無いアスカ工法により、屋根への荷重を大幅に削減できました。
飛鳥瓦3号は、従来の平瓦一枚と素丸瓦一枚の計二枚の瓦を一体化した製品です。飛鳥瓦2号よりも、見た目・重量ともに軽快になっています。
これにより、社寺建築のみならず、現代の多方面の建築にも採用されています。
メリットについては、飛鳥瓦2号と変りません。
アスカ21は耐久性、施工性に優れた、アスカ工法を前提に作られた瓦です。本葺の安定した重量感と都会的な直線美を基調にしたアスカ21は、現代の新和風建築に美しくマッチし。モダンで個性的な純和風を演出します。
奈良県よりグッドデザイン賞に選ばれたその直線的でシンプル・モダンな形は新世代の感性にマッチしたハイグレードな葺き上がりを演出します。